2006年度 社団法人 岡山青年会議所
理事長所信
理事長所信

社団法人 岡山青年会議所
第56代理事長 占部 守弘
第56代理事長 占部 守弘
愛する郷土「岡山」における岡山JCの魅力・存在価値を再確認しよう
戦後、青年会議所運動が岡山に勃興して本年度で56年目を迎えました。この間、青年会議所運動が日本の青年経済人の学び舎として成長・発展してきました。しかし、昔のように人材の宝庫であり、気概とパワーに満ち溢れた地域のヒーローのような存在だった頃とは体質が大きく変化したように思います。
何故、青年会議所の門を叩く人間が少なくなったのでしょうか。向上心に満ち、地域社会に貢献しようとする青年は多く存在しています。その青年が自ら進んで門を叩いてくる岡山青年会議所になる為にはどうすれば良いのでしょうか。
私たちは何の為に青年会議所に入会し、活動しているのでしょうか。社団法人格を有する団体として、国や地域行政機関より社団法人として認可されているのは何故かを深く考えたことがありますか。
全ての答えは今一度、我々の先達がこの岡山にJC運動を立ち上げた気概と目的を再確認することから始まります。会員手帳の冒頭に記されている「設立趣意書」、この大切な文章を今一度熟読してみましょう。
【設立趣意書】
1. 経済活動は人類社会の基盤であり青年は人類社会発展の原動力である。吾々はこの意義と誇りの重責に応えんとしこヽに岡山青年会議所を設立する。
2. 急迫する国際情勢下郷土の産業経済的発展、日本経済の再建にたずさわる吾等青年実業家の任務はまことに重大である。吾等郷土の経済活動の第一線にたずさわるもの広く社会の各層にわたり同志相呼び相集りもって岡山青年会議所をその名にふさわしいものにせんとする。
3. 国際経済を離れて日本経済は成立しない。吾等は青年会議所を通し、国際青年会議所の精神をわがものにし、国際親善に志し世界の青年と緊密なる提携のもとに平和に寄与し経済活動における人道的世界観を築きもって祖国日本郷土岡山のあやまりなき再建にいさヽか貢献せんとする。
(1951年2月6日 創立総会)
この趣意書が書かれた時の岡山の環境・状況を現在の我々を取り巻く環境・状況に置き換えて読み返してみるとまさしく我々が本来あるべき姿が浮かんできませんか。
一人ひとりが「まちのヒーロー」になるために
いつの時代にもヒーローは必要です。人はその時々に必ずヒーローを必要とします。私は今こそ、メンバー全員が真摯に青年会議所運動に取り組み、行政に関わることによって、幼少時に憧れたヒーローのように「まち」の活力を生み出す憧れの存在として輝くときだと考えます。
私は青年会議所が40歳までしか在籍できない理由は、人生の中で一番身体と頭が動く間に、ちょっと無理して、精一杯バランス良くやりなさい、という意味だと考えています。その為には、自己に厳しくあることは言うまでも無く、自分の仕事や会社での役割を果たしつつ、更に経営者・管理者としての能力を向上していかなければなりません。そして、もう一つの活動の基盤である家庭人としても務めを果たさねばなりません。そして青年会議所運動に積極的に取り組み、自己を磨きながら上手くコントロールできた時に、真のヒーローが誕生します。そのことがひいては、自己の更なる進化・成長へと繋がります。私はそれが青年会議所メンバーの本分と考えます。
「ノブレス オブリージュ」(Noblesse Oblige)〜地位高ければ務め重し〜
私は創設55年という記念すべき節目の年を越え、新たな時を迎えた本年、我々メンバー一人ひとりがJayceeとしての立場と責務を今一度自覚すべきだと思います。
中世フランスの貴族の考え方で「ノブレス オブリージュ」という格言があります。日本語訳は「地位高ければ、務め重し」となり、即ち高い地位と影響力を持つ者はそれ相応の役割と義務があり、その責任を全うする気概を持たねばならぬということを意味しています。
例えば、中世の貴族の子息であれば、戦争が勃発した際、自らの決断で最前線に出向き、戦い、危険な任務を負う部隊に配属を希望せよという考え方です。今こそ我々Jayceeは昨今の多様な価値観の出現や時代の変化、広域合併による地域の変化、政治・経済・教育現場の変化、日本を取り巻く近隣諸国の成長変化を正確にとらえ、地域の期待に応えるべく一歩前に出て活躍すべき時と考えます。その活動が新たなこの地域に眠る優秀な人材の入会に繋がると確信します。
メンバー一人ひとりがこの理念を理解・自覚し、バランス感覚を養い、JC運動に意欲的に取り組みつつ、所属する企業の責務や職務を果たし、地域経済を牽引するリーダーになろうという想いを共有することが初めの一歩です。
青年会議所は青年の学び舎であり、修行の場です。そこには目に見えるメリットはありません。お金も時間も体力も精神力も必要です。でも一生懸命取り組んだ人間は達成感と満足感に満ちていると思います。多くの気づきと無形の財産が生まれています。「やればやるだけ何かが返ってくる」「自己研鑽の場」それが青年会議所です。
私たちの地域や経済に対しての本当の勝負は、青年会議所を卒業してからが始まりであり、地域から真の評価を受けることだと思います。終生目指すべき姿、それは地域のみんなに憧れられる存在になることだと思います。そういったメンバーが多くなれば、我々の愛する岡山青年会議所も憧れの団体となってくるのです。
出会いと経験、そこに学びが・・・JCで生まれるチャンスを活かそう
青年会議所活動は会員に対し、色々なチャンスを提供します。岡山JC自体が異業種交流の場であり、そこにはビジネスや人生のヒントとなる情報や知識が豊富にあふれていることは言うまでもありません。また、普段行かないような所へ行く機会があります。更に普段行けない所へも行くことができます。そして普段逢えない、逢わないような方々と逢う機会を提供してくれます。
しかしながら、これらのチャンスは全てアクティヴに活動しなければ、訪れてくれません。即ち、受動的な姿勢では何も起きないのです。常に能動的な姿勢で、ありとあらゆる事業に積極的に活動しましょう。
郷土「岡山」の為に、そして我々の為に「うらじゃ」を育てよう
昨年、12年目を迎えた「うらじゃ」は真の市民参加型のまつりとして進化しました。岡山JCが主体となり、岡山JC長期ビジョンに基づき、行政を始め、多くの方々のご協力により仕組みの一部を変革しました。第13回を迎える本年度も更なる進化を遂げていきます。
「うらじゃ」、まちづくり事業、そして教育事業も社団法人である岡山青年会議所でしかできないことがあります。それに取り組むことにより、我々の存在価値が向上し、我々の存在理由を地域やそこに住む人々に広く知らしめることができます。「JCしかない」から「JCもある」と言われている昨今だからこそ、対外的に数多くの他団体との明確な違いを打ち出すことができる活動を実施しましょう。
郷土「岡山」に想いを馳せよう
私は自分たちが生活しているこの岡山が、もっと生活しやすく、活気のある「まち」になって欲しいと願っています。我々の先達も、その為にこの岡山青年会議所を立ち上げ、まちづくりをしながら、ひとづくりを行ってきました。また青年の意識改革や地域、国家並びに地域社会改革にも取り組んできた団体です。我々にとって、行政や諸団体と意見交換しながら、まちの進化の一助としての活動に取り組んでいくことは、従来にも増して大切なことだと考えます。では「理想のまち」とはどんなまちなのでしょうか。
私の考える「理想のまち」は以下のような要素を満たしたものと考えます。
子供たちが安心してのびのびと学び、遊べる自由な発想ができるまち (教育)
誰もが健康で生きがいを感じながら暮らすことができるまち (福祉)
新たな夢の可能性があり、社会貢献度の高いビジネスが起きるまち (経済)
観光資源や文化資源を感じる為に全国から多くの人々が訪れるまち (観光)
変革の能動者として行動し、岡山の文化や歴史を学び、できるだけ多くの若い市民に対し、我々が主催する事業や広報活動を通して「岡山の素晴らしさ」を伝えること、そして真の「岡山人」を育て、次の世代に繋げていくことが肝要です。全国に対し郷土「岡山の素晴らしさ」を打ち出していくことも忘れてはなりません。我々の終の棲家、素敵なまち「OKAYAMA」の実現に取り組んでいきましょう。
最後になりましたが特別会員諸兄、現役会員の皆様方、そして関係各位に於かれましては何卒、絶大なるご支援ご協力並びにご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



