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特別対談『岡山のまちを歩いて楽しい空間に』

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暖流2020年度第一号にて岡山市長 大森雅夫様と、公益社団法人岡山青年会議所 髙山理事長との対談が行われました。
2019年度の総括から、2020年度に向けて活気あふれる郷土おかやまのまちの構築について、和やかに、時に情熱的に意見を交わしています。
対談ページを掲載いたしますので、ぜひご一読ください!
2020年度暖流の第一号、過去のバックナンバーは下記リンク先からご覧ください。
広報誌『暖流』のページはこちらから

 

特別対談『岡山のまちを歩いて楽しい空間に』

髙山晃一(以下、髙山) まずは2019年度のお話を聞かせていただきたいと思います。昨年の岡山のまちづくりを振り返ってみていかがでしょうか。

 

大森雅夫(以下、大森) 2019年度は様々な交流ができた年になったと思います。まずは『G20岡山保健大臣会合』が開催できました。保険や医療・福祉の分野は、岡山が誇りを持って主張できる分野でもありますし、開催できたことは大きなポイントだと思っています。

なかでも大きな成果が二つあって、ひとつは、各国の皆様をおもてなしして、岡山の魅力を発信できたことです。会合に参加した各国の方にも、こんなに素晴らしいおもてなしは国際会議で初めて、とおっしゃってていただき、心と心の交流ができたと思います。

もうひとつはレガシーとして保健医療の将来像『ポジティブヘルスオカヤマ』を提示できたことですね。病気を持った人も持っていない人も、一生を有意義に過ごしていけるように地域全体で支えていく。そうしたレガシーを作れたことは大きな成果だと思っています。

 

髙山 また2019年は『岡山芸術交流』も開催されていますね。

 

大森 芸術交流も目標の26万人を超える31万人の方に来場していただきました。瀬戸内国際芸術祭との連携もうまくいった結果だと思いますが、海外の方も多く来られましたよね。

また昨年で5回目となったおかやまマラソンも、ランニングサイトのランキングで高い評価をいただくことができました。そうした様々な面で交流が生まれたことで、意義のある一年にできたのではないかと思っています。

 

髙山 おかやまマラソンは私も参加させていただいて、なんとか完走することができました。沿道から多くの人が声援を送ってくれますし、おもてなしも素晴らしいですよね。岡山の良いところだなと改めて実感しました。

 

大森 昨年は天候も良くて、男女ともトップは大会新記録が出て、良い結果になりましたね。こうしたソフト面での交流という面でも、素晴らしい一年だったのではないでしょうか。

 

髙山 2019年を振り返ると、全国様々な場面で災害が起きた年でもありました。岡山の防災や災害の対策は現在どのように進められているのでしょうか。

 

大森 災害対策はハードとソフト両面で考える必要があります。ハード面ではやはり砂川の改修ですね。こちらは国の支援もあって、ひとつ目途が付きました。もうひとつは内水氾濫の対策です。平成23年の台風12号被害を受けて、浦安のポンプ施設の整備をしたことで、浸水被害を大幅に軽減することができました。そうした経緯もあり、現在は今保と白石のポンプ施設を2年前倒しして整備することにしました。

一方ソフト面ですが、岡山市で自主防災組織の結成を100%にしようとしています。しかしまだ理解が得られていない部分がありますし、担い手不足という問題もあるため、これからどうしていくのかを考えていく必要があります。

 

髙山 我々、日本青年会議所も、国土強靭化事業のなかで、防災に力を入れています。岡山青年会議所でも何か力になれることはぜひやらせていただきたいと思います。

 

大森 災害では共助、自助というものが重要になります。岡山青年会議所の皆さんも、それぞれ住まれている地域の町内会メンバーですので、地域の防災に協力してもらえればと思います。そこでポイントになるのは何といっても要支援者、お年寄りとか障害を持っている方を適切に避難させるということです。その点に焦点を当ててもらえればと思います。

 

髙山 また2020年は、オリンピック・パラリンピックが開催される年ですが、岡山市としては、これからどのようなまちづくりをしようと考えられていますか。

 

大森 まずはオリンピック・パラリンピックをどう起爆剤にして岡山を発信するかということですね。現在はブルガリアやスペイン、ドミニカなど、多くの国とオリンピック・パラリンピック事前キャンプ話を進めていますが、そうしたことを通じて岡山を発信していく。

そして私が就任当時から常に考えている”歩いて楽しいまち“にしていくことです。そのために、路面電車の乗り入れや環状化など”まちなかを楽しむ“様々な仕掛けを進めているところですが、来年度には県庁通りの一車線化が市役所筋から西側まで完成するんですよ。

 

髙山 これまで社会実験を繰り返されていた区間ですね。

大森 そうです。一車線化にするというのは、単に二車線が一車線化にかわるだけではなく、歩道が広くなり、そのスペースに樹木が茂り、ストリートファニチャーなどを置いて、通りの店がテラスを出すなど広がりが出てきます。まずはこの一車線化で、歩いて楽しいまちづくりの第一段になればと考えています。

 

髙山 それは楽しみですね。岡山は街中に緑が多いところもいいところだなと思いますし、岡山駅から表町の回遊性も出てきそうですね。

 

大森 本当に街中に緑が多いと思いますか?西側緑道公園は、確かに昔に比べて緑が多くなりましたし、岡山市が誇れる場所だと思います。しかしそれ以外の街路は、ほかの都市と比べて緑が多いとは言えないと思っています。桃太郎大通りも現在樹木を増やしていますが、街中の緑の大切さを理解しながら、一定量の確保をする必要があると考えています。

また『県庁通り』という名前が本当に良いかどうかということにも、議論の余地があると思うんです。県庁のあたりは県庁通りでいいと思いますが、西川辺りはどうなのかな(笑)ということもありますよね。岡山青年会議所でも考えてみてくれませんか。

 

髙山 それは面白そうですね!そのほかにも市長から岡山青年会議所に対して、アドバイスをいただけたらと思うのですが。

 

大森 アドバイスというほどではないですが、岡山市は大学が多く、若い方もたくさん住まれていますが、岡山から離れて就職をされる率も非常に高いんですね。そこを受け入れる産業という面で、まだまだ足りない部分があるんじゃないかと思っています。急に改善できることではありませんが、産業を育てていく方法は三つしかなくて、『今ある産業が強くなる』『強い企業が岡山に来る』『新しい産業をおこす』この三つしかないんです。どれもが重要なことですが、岡山青年会議所さんのような若くてネットワークを持たれている方たちが、スタートアップ事業に参加して新しい産業を生み出してもらえば、もっと岡山の経済が盛り上がるのではないかと考えています。

もうひとつは派手に何かやってくださいということです(笑)

 

髙山 アドバイスいただきありがとうございます。2019年はBMXの事業をやらせていただいたり、月見橋を盛り上げる事業をさせていただきましたが、我々も若者の集まり、青年経済人の集まりですので本年度も失敗を恐れずにいろんなことに挑戦したいと思います。

 

大森 誰も怒らないから(笑)一緒になって派手にやってくれたらうれしいですね。