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大森市長と古市理事長の特別対談

開催日:平成30年12月14日
開催場所:岡山市役所

大森雅夫 岡山市長
古市聖一郎 公益社団法人岡山青年会議所理事長

特別対談
SPECIAL TALK

岡山を「Excite!」させるまちづくり

大森雅夫市長の考える”岡山らしいまちづくり”や、 岡山青年会議所の来年度事業についての考えやアドバイスなどを、 余すことなく熱く語っていただきました。

古市聖一郎(以下、古市) まず昨年度は、平成30年7月豪雨で岡山市も大きな被害を受けました。災害はあってはならないことですが、現在も続いている復興を通じて、岡山市民の間で団結力や、一緒に前に進んでいこうとするエネルギーが高まったとも感じています。  また行政のサポートが非常に大きく、助かったという声を聴いています。市長は今回の豪雨災害を通して感じられたことはありますでしょうか。
大森雅夫(以下、大森) 経験したことのないような豪雨によって、岡山市も7700棟超の住宅が被害を受けました。豪雨発生時、市役所として全力で対応させていただいたつもりですが、振り返ってみると、もう少し早く、スムーズに対応できたのではないかと思います。  市役所職員も今までに経験したことがない事態で、やむを得ない所もあったのかもしれませんが、私はしっかり反省をする必要があると思っています。  また災害はあってはならないことだけど、”あるかもしれない“ことなのだから、地域の人が助け合う「共助」が大切になるのではないでしょうか。大雨の被害直後という状況では、行政の力が及びにくいため、そうした場面で、どう助け合うのかを、地域の方々とも話していきたいと思っています。

古市 私自身も恥ずかしながら、今回の豪雨災害で初めてボランティア活動をさせていただきました。  私たちも振り返ってみると、もっと岡山青年会議所として力になれることがあったのではないかと思います。二度と起きてほしくはないですが、何かあった時には、岡山青年会議所として力になりたいなと考えています。
大森 そうですね。ボランティア活動も一日早く行うだけで、被災者の方々の気持ちが和らいでいくということもあります。どうスピーディーに対応してくのか、ということは私も今回の豪雨で反省しました。これから、岡山青年会議所さんとも一緒に協力していきたいですね。

他にはない”岡山らしさ“をまちづくりに反映する

古市 現在、岡山市は再開発ラッシュですが、なかでも岡山駅後楽園口の開発に注目しています。市長が発表で「岡山らしい金太郎飴ではない駅前にしたい」とおっしゃられていたのですが、市長の考えられる”岡山らしさ“を、お聞かせいただけますか。
大森 今現在、岡山駅後楽園口から降りても、「ここが岡山」だとわからないですよね。そこにどう岡山らしさを加えるのかということがポイントになると考えています。  県外の方が岡山でイメージするのは、後楽園・桃太郎・桃・マスカット……ですよね。そこで今回の再開発では、後楽園を駅前に再現するという案が出ています。岡山を象徴する後楽園がイメージされたものが駅前にあれば、「岡山に来たんだ」「岡山に帰ってきたんだ」と感じていただけるのではないかと思っています。
古市 それは楽しみですね。私たちもまさしく同じ考えで、昨年、大森市長にもご協力いただいた『どんぶらこプロジェクト』では、後楽園に桃の形のボートを浮かべるという、青年会議所でしかできない、バカな発想を実現できました。バカな発想かもしれませんが、我々も本気でまちを変えたいと考えていて、イノベーションを起こすのは若者、バカ者、よそ者という精神を持ってやっていきたいと思っています。 またもう一つバカな発想ですが、大阪のおばちゃんってポケットに飴ちゃんが入っているイメージがあると思うのですが、その発想で、大森市長には、必ず会う人にきびだんごを渡していただいて、岡山市長は常にきびだんごを持ち歩いているという都市伝説が生まれたらと思っておりますので、ひとつご検討いただければ(笑)
大森 わかりました(笑)
古市 2019年の岡山青年会議所の活動予定をお伝えさせていただきたいのですが、現在、二つの柱を掲げています。その一つが月見橋の架け替え運動です。昨年『どんぶらこプロジェクト』で、改めて感じたのですが、後楽園に架かる月見橋にもっと風情があれば、観光に来た県外の方、海外の方によりアピールできる観光地になると考えています。
大森 ただ架け替えるだけではなく、今の月見橋をどう変化させるかを考えると、色んな選択肢が生まれるのではないでしょうか。例えば桃のボートを浮かべだけでも、月見橋の見え方は変わったかもしれません。ただ架け替えるだけではなく、現実的に対応できるかどうかを、頭に置いて動いていただけると嬉しいですね。
古市 良いヒントをいただきました。ありがとうございます。現在、公募で色んなアイデアを募ろうと考えているので、ぜひ市長にも審査員として来ていただけたらと思います。

スポーツを応援することで市民の絆は深まっていく

古市 もう一つの柱として、BMXで街を活性化できる方法を考えています。岡山市は様々なプロスポーツチームが活躍していますが、市長はスポーツとの関わり合いをどのように考えておられますか。
大森 BMXはもちろん、それぞれのスポーツが活躍することによって、岡山が一つになることが重要だと思っています。  以前、ファジアーノ岡山がプレーオフに進出した際、パブリックビューイングで試合を見ていたのですが、そこで、だれかれ構わずハイタッチをする、岡山が一つになった光景が忘れられません。また近年、市民の方が積極的に催しに参加する割合が増えたと感じています。これを『ファジアーノ効果』と表現したのですが、「スポーツを見に行って応援しよう」、「前を向いて行こう」、「スタジアムに足を運ぼう」、という積極的なものが色んな所に影響しているのではないかと考えています。スポーツを応援して、岡山が一つになっていく、市民の絆が深まっていくということで我々としてもプロ・アマチュアスポーツをそれぞれ応援していきたいと思います。
古市 その一端を来年はBMXで盛り上げたいと思っておりますので、またご相談させてください。
大森 以前、市役所前でBMXの大会をやりたいと言ってこられた当初は、「本当にできるのかな?」と思っていたのですが、オリンピック種目で注目もされているし、候補選手が岡山に住んでくれているということを考えると、我々も応援するという立場から、市役所前を使ってもらえばいいんじゃないかと思ったんですよ。  大会当日も見に行ったのですが、すごいね!子どもたちは喜ぶんじゃないかな。ああいった、中高生に刺激を与えるような競技の連盟本部が岡山にあり、全日本の大会ができることは非常にハッピーだと思います。
古市 オリンピックの候補選手で、静岡生まれの方がいるのですが、岡山に住む代表監督の指導を受けるため、岡山に住民票を移して岡山市民として金メダルを取りたいというエピソードを聞くと応援したくなりますよね。  また現在、他県からも色々なラブコールを受けているみたいで、そういう状況を指をくわえてみてはいられないなと感じています。来年はBMXを後押しできたらと思っていますので市長もよろしくお願いします。  では最後に岡山青年会議所にアドバイスをいただければと思うのですが。
大森 岡山青年会議所さんはよくやっておられると思います。古市さんが先ほど若者、バカ者、よそ者とおっしゃられていましたよね。本当にその通りでトガった発想を抜いてしまうと面白くないから、どんどん仕掛けていって、「古市さん何をバカなことを……」と言われることをしたほうがいいんじゃないんですか。
古市 『どんぶらこプロジェクト』の時に市長が、「こんな奇想天外なことが本当にできるのかなと思っていたが、本当にやったからえらい!」と言っていただいたことが、最高の誉め言葉だなと思っています。
大森 トガったほうがいいですよ。ぜひ今の路線で思い切りやってください。

トガった発想で面白いと思ったことをどんどん仕掛けてほしい
大森雅夫 Masao Omori

昭和29年2月、岡山市に生まれる。昭和52年、東京大学法学部卒業後、建設省に採用。昭和60年熊本県企画開発部企画課長、平成6年建設省大臣秘書官事務取扱、15年内閣府大臣官房会計課長兼内閣官房内閣参事官、20年内閣府政策統括官(防災担当)、24年国土交通省国土政策局長などの要職を歴任し、25年に退職。同年10月に岡山市長に就任し、現在2期目。座右の銘は「信なくば立たず」「天は自ら助くる者を助く」。

 

イノベーションを起こせるのは若者、バカ者、よそ者
古市聖一郎 Seiichiro Furuichi

昭和54年11月、岡山市に生まれる。平成15年、日本大学商学部卒業後、株式会社トミヤコーポレーションに入社。平成22年同社代表取締役社長に就任し、現在に至る。平成26年、公益社団法人岡山青年会議所に入会し、平成29年リソース向上委員会理事委員長、平成30年専務理事を歴任し、平成31年より理事長。座右の銘は「道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である」