お知らせ年頭所感

2017年1月1日

新年あけましておめでとうございます。
私は、２０１７年度　公益社団法人岡山青年会議所　第６７代理事長を務めます高見　宣哉と申します。
１９５１年、戦後間もなく設立された岡山青年会議所は本年で６７年目を迎えました。「経済活動は、人類社会の基盤であり青年は人類社会発展の原動力であります」と設立時に謳った精神は、現代社会において色褪せるどころか今こそ必要な理のようにさえ感じます。企業の成長を基盤とし、連綿と受け継がれる歴史と伝統を胸に、郷土おかやまに必要とされる「まちづくり団体」として鋭敏で先見的な感覚を持ち、清々しく実直に活動して参ります。
私たちメンバーの多くは、インターネットの普及と時を同じくして社会人として産声をあげました。ＩＴバブルが終焉を迎え、「超氷河期」と呼ばれた時代に就職した私たちは、ますます加速度的に圧縮される時間軸の中で青年期を迎え、上昇する株価とリンクしきれていない地方において青年会議所活動を展開していくことが難しい状況にあります。人口の減少や雇用問題に加えて自然災害といった目に見える不安だけでなく、様々な資源が東京に一極集中し、情報の多様性は留まることなく広がり、シンギュラリティが甚大な影響をもたらすかもしれない、そんな情勢だからこそ、志を共にする「人財」を求め、郷土おかやまのために活動する意義を見出すには、人の繋がりを一層深く醸成すること、そして発信力を高めることが必要だと考えています。
私たちの活動は市民意識の変革を目指しています。「教育県」で名高い岡山県も今は昔、学力の低下だけでなく不登校や少年犯罪の発生率の高さなどの危機的な現状を打破すべく、社会の仕組みを学び、感謝や尊敬の念を育む事業や夢を持つことの大切さを体感できる事業を通じて青少年育成を掲げてまいります。また、私たち青年も、凛とした背中を子どもたちに見せるためにも、より洗練された生き方や考え方を習得し、実践していかなければなりません。そしてそのような活動を効果的に実施することで、「人財」という地域の尊いリソースの向上を目指します。
また、岡山青年会議所のレーゾンデートルを高めていくこと、確固たるものにしていくことは必ずしも独立した活動を意味するわけではないと考えています。明確な目的のもと、拡張性を柔軟に備えて力強い活動を展開し、郷土おかやま発展の原動力となる所存です。
最後になりましたが、関係各位におかれましては公益社団法人岡山青年会議所に今後とも多大なるご支援ご協力をいただきますことを衷心よりお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。