お知らせ年頭所感
2016年1月1日
新年あけましておめでとうございます。私は公益社団法人岡山青年会議所2016年度第66代理事長を務めます佐野範一と申します。
2015年は、創立65周年を迎えまた一つの区切りの年であり輝かしい年となりました。2016年、公益社団法人岡山青年会議所は新たな一歩を踏み出し、新たな挑戦に向け『Change Our World~郷土を変える疾風となれ~』をスローガンに掲げ、先輩方がこれまで築いてこられた誇りある歴史と伝統の礎のもと、メンバー一人ひとりの成長、そして愛する郷土「おかやま」から必要とされる団体であり続けるために、『まちづくり』ができる『ひとづくり』を使命とし、さらなる進化に向けメンバー全員でJC活動・運動に邁進して参ります。
戦後我が国は先人たちの不断の努力によって、先進国へと急激な経済成長を遂げるとともに、生活向上にともない国力とも言える人口も増加の一途をたどってきました。我々世代は、安定成長期と言われる豊かな環境で幼少期を過ごす一方、激化した受験競争やバブル経済の崩壊による就職氷河期と言われる就職難の時期も経験してきました。2004年をピークとして、我が国の人口は減少傾向に向かい、今後も急速に少子化・高齢化の傾向が進んでいくことが予測されています。その結果として、生産年齢人口の減少、社会保障制度や公的年金制度の問題、雇用問題など、我が国の将来への不安を増大させています。
また、SNSをはじめとするコミュニケーションツールの発達などによる人間関係の希薄化や国際社会の不安定化にともなう国家間の争い、国際的なテロの恐怖など、私たちの将来を不安に思わせる要素も溢れています。このような社会情勢の中で、時代の恩恵と厳しさを経験してきた私たちが、責任世代と呼ばれる青年期を迎えています。
我々は、決して現実から目を背けることなく、今置かれている状況を直視することから始めなければなりません。まずは、目の前の現状を正しく認識し、将来起こりうる状況を予測し、できることを考え、行動する。いまを生きる当事者として問題を認識し、問題に対する責任を果たしていく。『Change Our World』とは、まず我々が変化に対応するのではなく、変化を起こす側へと変わることです。その結果、過去を変えることはできなくても、未来を変えることはできるのです。
最後になりましたが、関係各位におかれましては公益社団法人岡山青年会議所に今後とも多大なるご支援ご協力いただきますことを心よりお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。