20世紀は戦争の時代であると同時に、輝かしい経済発展の時代でした。確かに私たちの生活は物質的に大変豊かになりました。しかしながら何か大切なものを犠牲にしてきたようにも思います。 それは 人と自然のつながりや、人と人とのつながりといったものではないかと思います。それらのつながりが少し薄れつつあるように思えるのです。
30年前、私がまだ小学生だった頃、友達とよく近所の西川で魚捕りをした記憶があります。また旭川で釣った魚を料理し、それを晩御飯のおかずとして家族全員で食卓を囲んだ思い出もあります。仲間といたずらをして近所のおじさんに大声で叱られたこともありました。私にとってはこうした記憶は今では良き思い出であります。「ものより思い出」という言葉がよく使われますが、今の子供たちが将来大人となる時にはどのような思い出ができるのでしょう。今の子供たちは地域、そしてそこに住む人々とどのようにかかわっているのか真剣に考えてみる必要があるのではないかと思います。
21世紀の社会は「ものやお金が主役ではなく、 人や地域が主役の社会 になる」とも言われています。「真に明るい豊かな社会」の実現のためには先ず地域や人々といった、我々の根本ともいえるものとのかかわりを今一度見直す必要があるのではないでしょうか。自身を育んでくれた郷土岡山の自然や文化、そして人々といった有形無形の財産を今以上に大切にし、 それを 守り、継承していかなければならないと思います。子供たちには郷土岡山での思い出を大切にし、ここで育ったことを誇りに思えるような大人になって欲しいと思います。魅力ある岡山のまちをつくるために、市民 ・ 行政 ・ マスコミと連携して郷土岡山を愛する人を育てましょう。
今年第12回を迎える「うらじゃ」を 通して 更なる活気あるまち岡山の創造をめざします。そして、郷土岡山の文化を継承・育成する事業を通じて、自然や文化、そして人々といった有形無形の財産を大切に受け継いでいく人々が住んでいる「魅力あるまち岡山」の実現をめざしていきたいと思います。 |